シンナー中毒の狂気の果てに 水戸の女子中学生集団飛び降り

菊水マンション=茨城県水戸市

シンナー中毒という言葉に聞き覚えのある方はまだ多いことだろう。シンナーを吸って酩酊状態となり、その間の行動を楽しむ…不健康極まりないことだが、国内では1960年代からシンナー遊びが広まった。

シンナーを長い間吸引すると、アルコールとか覚醒剤と同じように禁断症状が出てくる。この禁断症状は精神分裂症による妄想や幻聴に極めて近いものがあり、時として他人を傷つけたり、あるいは自ら生命を絶つこともある。

そんなシンナー中毒による狂気の果てに起きた集団自殺は、92年の年の瀬に起きた。1992(平成4)年12月31日午後1時ごろ、水戸市白梅4の1の16、「菊水マンション」で女子中学生複数人がシンナーに酔った末、踊り場から飛び降りて3人が死亡するという事件が起きた。

少女らは茨城県新治郡(現小美玉市)内に住む公立中学校の3年生で、5人とも29日から家出していて行方不明になっていたため、家族らから捜索願が出されていた。

助かった中学生の1人は「5人でシンナーを吸っていた。そのうち何となく1人がお互いに死のう」という話になり、最初に3人が飛び降りた。そして後追いするように2人で飛び降りたと話している。最初に飛び降りた3人は全身打撲で即死したが、後の2人は最初に死んだ3人の死体がクッションとなり、一時は重体となったものの一命はとりとめた。

師走の暮れに起きたシンナー中毒の狂気の果てに待ち受けていたのは死であった。

さて、シンナー中毒の末期になるとどういったことが体に起こるか。軽いところで腎機能障害や妄想そして幻聴。重いところでは大脳皮質の萎縮による不可逆性の痴呆や失明を引き起こすことになる。この時代のシンナー中毒による検挙者数は実に2万人以上にのぼった(警察庁「平成4年 警察白書」より)

1 件のコメント

  • 苦痛から逃れるひとつの手段、解決にはならないが現実逃避出来るのは間違いではない、僕も依存症患者ですが今は治療に専念しています、シンナ-は生と死を分かつものだから幻覚の中であの世とこの世を往き来することが出来る僕はお前はまだ早い、だから此方には入れないと幻覚の中で言われました、無理に足を踏み入れたら死んでいたのでしょ、悪魔を見ることも神を見る事もできる、現実では体験することが出来ない事が体験できる!そこが薬物の利点、だが身体は蝕まれて行くのも事実です!果ては痛みも感じなくなります、自分でやったのは覚えて居ますがシンナ-やってたら痛みはないはず、と自分の足を切りました血は出ましたが痛みは有りませんでした、今も傷跡は足に残っています、今でも別次元を体感したい願望があるのは確かですが一日でも早く立ち直れたなら良いなと思い頑張っています。

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